モリパパ moripapa

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ノートPCのメモリ交換とHDD交換

Acer ASPIRE 5741 (AS5741-H54D/LS) のハードディスクとメモリを交換しました。

モリパパは、昔タワー型ディスクトップでハードディスク(HDD)増設をした経験はあったのですが、ノートPCでHDD交換したことはありません。
その昔(1995年頃かな?)、まだHDDも50MBといったら大変な大容量のもので、ムチャ高価なものでした。
その頃のHDDにはジャンパースイッチと言うのがあって、スイッチの順列組合せみたいな設定に苦労した覚えがあります。マニュアルと首っ引きだったことを思い出します。
そうそれでも最新鋭のIDE型のHDDだったと思います。

今では、50MBのような小容量のHDDなんてありませんよね。それにジャンパースイッチなんて何??と聞かれてしまいますよね。
現在は、殆どがSerial ATAつまりSATA(お店に人がサタと呼んでいました)が一般的なんだそうです。

さて、それではAcer ASPIRE 5741 の手術を始めましょう。
HDDがクラッシュして壊れているので、気楽といえば気楽なんですが、HDDが治らないとPCが動きません。とにかくHDDの移植手術が最優先です。
まずPCをひっくり返して、電源を抜き、バッテリーを取り外して解剖開始です。
裏カバーを外すためにAcerのシールを剥がし、その奥にあるネジを取り外します。
Acerシール(セキュリティーラベル)はキレイに剥がれません。すぐに破れてしまいます。これを剥がしたらPCを改造したと見做され、Acer保証されなくなるように出来てるんです。
f:id:maury4:20120804141753j:image:leftそれを怖がらずに剥がすんですが、この作業をする時点で、緊張し血圧も上がりますね~。
さてカバーを外すと、いきなりメモリとHDDが露出されます。

下に置いてあるのがカバー(裏側)です。
写真はHDDが外されています。
メモリは付いてます。
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最初、左にあるのがHDDだと気が付きませんでした。でも真ん中に丸いモーターのような物があったので、これHDDかな?と思った訳です。HDDは裏返しに取り付けられていました。(作業するのにPCをひっくり返してるので、PC使用時では裏返しではないのですが・・・)だからHDDの裏側のプリント基盤しか見えなかったのです。初めて目にする人には、これがHDDだとすぐには分かりませえんよね。
壊れたHDDなんで気楽ですが、さりとて無理やりこじ開けることもできない。さてHDDをどうやって取り出したらいいものか? 暫く考え込んでしまいました。
f:id:maury4:20120804141553j:image:right妙に左に余裕があるのでヒョットしたらと思い、引っぱたら動くかもと思いつつ・・・ 矢印方向に指でゆっくりスライドさせてみると、いとも簡単に動くではありませんか。
HDDはネジで本体に固定されていません。ソケットに差し込まれているだけだったんです。発見!やったー! かくして、HDDは自分で外せ、自分で付けられることがわかってしまいました。
f:id:maury4:20120804141335j:image:rightHDDは4本のネジでケースに取り付けられていて、ケースごとスライドして嵌めこむようになっています。壊れたHDDで2、3回差し込んだり外したりして練習してみました。
これでHDDは自分で取り付けられると自信がつき、それからようやくamazon.comへ注文したという次第です。
日立 HGST Travelstar パッケージ版 2.5inch 5400rpm 750GB 8MB SATA 3.0Gbps 0S03085今まで付いていたHDDの仕様に似たものと思って、まずはSATAであること、そしてディスクの回転速度が同じような5400rpmで、よくわからんけどキャッシュメモリが8MBを選んでみました。これだけしか仕様らしいものは無いのです。
そしてモリパパの思い入れがある日立HGSTの品物を選びました。


ここからチョット脱線してモリパパの思い入れを語ります。
2000年のことでしたか?仕事でIBMのHDD制作工場に出張したことがあります。
indiana州Rochesterにその工場がありました。工場にはHDDの歴史を展示するコーナーがあり、初代HDDも展示されていました。昔のSPレコード盤のような巨大なディスクを何枚も重ねた巨大なHDDです。
HDDはIBMが育ててきた商品なんです。それが今では2.5インチの小さなHDDになり、容量は1TBという巨大なものになっています。ピックアップの先とディスクとの間隔はナノメータ・レベルの間隔で、そのディスクは猛烈な高速で回転しています。
よく当時、例えで「ジャンボジェットが地表から数センチの上を滑空しているようなもの」と言われました。
その当時、1GB以上の2.5インチHDDは無理だろうと言われていましたが、今では2.5インチHDDでも1TBのものが出回っています。技術は果てしないもんですね。
その後、IBMはPCから全面撤退することになり、HDD部門は日立に売却、PC事業は中国のLenovoに売却されてしまいました。さすが米国企業ですね。思い切ったことをするものです。
当時、高嶺の花だったThikPad「赤鼻の黒犬」にあこがれたもんですが、残念です。
日立の技術はIBMから譲り受けたもので、定評のあるIBM技術を伝承しています。SeagateWestern Diditalより技術レベルは上なんじゃないかな? また今でもLenovoのPCには、IBMつながりで日立HGST社のHDDが載せられています。


さて、注文したHDD(日立のTravelstar 750GB 5400rpm 8MB-Cache)で問題なく交換できるか心配でした。ケース穴に取り付けられるだろうか? ピン構成が間違っていないだろうか?心配でしたが全く問題なし。さすがPC業界は規格がしっかりしてます。
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それと、amazon.comの納品は速いこと!翌日午前中には商品が届いてしまいました。恐るべき速さです!

購入したHDDは、無事ケースにネジ止めでき、ピン構成も間違いありませんでした。
矢印の方向にゆっくりと指で押し込むだけで装着完了しました。
今では余り気にする人もいないようですが、HDDはPCの中でも最も精密な部品です。取り扱いは静かにソーっとやってください


さて、それではメモリ装着についても書いておきましょう。
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上の写真では、3列並んでいるようにみえますが、上二列が上段メモリで、下一列が下段メモリです。メモリは二階建てになってます。2GBメモリが2枚入っています。これを2枚とも4GBに交換します。
いろいろブログなど見たところ2GB+4GBで6GBとするようなことはNGだそうです。

メモリはHDDと違い振動には強いのですが、静電気に弱いんです。だから冬の時期、セーター姿でメモリの取り付け作業はよしたほうがいいですよ。(電気やさんの助言)
モリパパは蒸し暑い真夏での作業だったんで気にすることなくメモリ交換しました。

あちこちブログやHPを見ながらメモリについて勉強したところ、ノートPCには現在DDR,DDR2,DDR3の三種類あるそうです。ややこしい規格の説明は面倒なので、Acer ASPIRE 5741で使用されているメモリ・タイプ(DDR3-1066MHz SDRAM/soDIMM、デュアルチャンネル対応)と同一仕様の8GBを選ぼうとしたんですが、これが無いのです。シー・エフ・デー販売 Elixir ノートPC用メモリ DDR3-1333(PC3-10600) SODIMM CL9 4GB 2枚セット W3N1333Q-4Gただ1件「Acer ASPIRE 5741にメモリ装着OKでした」というブログを見つけ、シー・エフ・デー販売
Elixir ノートPC用メモリ DDR3-1333(PC3-10600) SODIMM CL9 4GB 2枚セット W3N1333Q-4Gを選んだ訳です。DDR3-1333(PC3-10600)まで一致してるんで、まぁいいかと購入しました。


f:id:maury4:20120804142118j:image:leftメモリの装着方法は、あちこちのブログなどで紹介されています。斜めに挿入して、メモリを押し下げ、カッチと爪に固定するだけです。
あまり乱暴なことしなきゃ、問題なく装着できます。

Acer ASPIRE 5741の場合、下段のメモリ装着するときはグニュとした装着感がなく、上段のメモリ装着するときは装着感があります。カッチと爪に固定すれば問題ありませんでした。

f:id:maury4:20120804143613j:image:rightこれで、HDDとメモリの装着が終わりました。
あとは、カバーを付けて、バッテリーを取り付け、電源を入れ、購入した時作ったリカバリーディスクで購入時の状態に戻すだけです。
その時、初めて上手く行ったかどうか分かるんです。

チャントWindowsがインストールされ、HDDが750GB、メモリが8GBであることを確認した時、なんか嬉しくなちゃって・・・
その後、延々と続くWindowsの更新も苦にならないくらい。自分で修理してみて勉強になって、ついでにマシンもハイエンドになりました。
こんな事で、嬉しくてしょうがないモリパパは、単純ですね。